ツカむ!話術を読んで
ツカむ!話術 はパトリック・ハーラン氏の本です。
お笑いのパックンマックンのパックンです(私は芸人をあまり知らないので知りませんでした。。)。
お笑い芸人のアメリカ人が日本語で話術に関する本を書いていることに興味を持ち、読んでみました。
説得力をあげるための三大ファクター「エトス」「パトス」「ロゴス」が重要であると書かれています。
エトスとは人格的なものに働きかけ、信用させるための表現です。
パックンはハーバード大学出身、東京工業大学での非常勤講師、アメリカ人、コメディアンという四つのポイントでコミュニケーションスキルを伝える本を出版することのエトスをあげています。
要はもちは餅屋に聞けと。相手が知りたいと思うこと、話したいと思う人だと思わせるラベルを自分が持っているとアピールすることがエトスなのかなと理解しました。
合コンだったら一流大学出身、一流企業に勤めてる年収1千万円、高身長、趣味がスポーツで細マッチョみたいなところでしょうか?
パトスは感情に働きかけるものです。
共感であったり、ほめたりすることと書かれています。
合コンだったら相手の良いところをひたすら誉めるということで、相手の心を開いてもらう効果がありますね。
ロゴスは知性に関係するものです。
ロジックであったり、比喩であったり表現のテクニックを表しています。
一番興味深かったのが三の法則です。
やすい、うまい、はやいやじぇじぇじぇなど三拍子でリズミカルなものはいいキャッチフレーズになるというものです。
セブン・イレブン いい気分とかもそうですね。
三つの要素がありますが、エトス〉パトス〉ロゴスの順で重要だと述べています。
薄い本のなかに話術のテクニックが端的にまとめられており、また、池上彰氏との対談が面白いのでコミュニケーションに関して興味ある人は読んでみるといいと思います。