シリコンバレー式 最強の育て方を読んで
一対一の対話が重要な時代変化への新しいコミュニケーションの提示。
健康促進によるタバコ部屋でのコミュニケーションの低下、若い世代の飲み会不参加にのるコミュニケーションの低下、働き方改革による業務の効率化によるコミュニケーションの低下が進んできている。
職場でのコミュニケーションはもっぱら仕事の情報共有でしかない。そんな人が大半ではないだろうか?
ライフスタイルが変化してきているなか、部下の趣味や興味、悩みなどを知っているだろうか?
休みを取るにも、子供が熱を出したのでという理由で休みがとれるような社会になってきたのはここ20年ほどのようだ。
部下の家族情報などを把握していないと、子供が熱を出したとか、親が介護が必要でとかの状況に後で対処するしかなくなってしまう。
最悪なケースは、優秀な部下が現状に飽きてしまったり、不満を抱えたままにして、びっくり転職してしまうことだ。
そんな後手の対応状況に対して、先手で対応することができるのが1on1ミーティングだという。
毎月30分くらい部下のための時間として、ミーティングをして部下のことを知っていくことが重要だという。
確かに、部下として休みをとるのにも、家庭の事情を理解して貰えないと難しい場面もあると思われるし、そんな家庭の事情を知る時間は普段の仕事だけでは知る余地がない。
昔はちょっとした時間があって雑談することがたくさんあったようだが、今は用事もメールですませてしまい、働き方改革で無駄と思われている雑談時間が一番減らされていると思われる。
そんな時代だからこそ、人を大切にする1on1ミーティングを実践してほしい。
全てのマネージャーに読んで実践してもらいたい素晴らしい本だ。
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのかを読んで
USJをV字回復させたマーケティングの責任者が語るフレームワークと具体例。
USJをV字回復させた際に著者が実際に用いたフレームワークを具体的なエピソードとともにマーケティング素人でもわかるように記載されている。
その内、目的、戦略、戦術の順で考えるとよいというのが使いやすそうだと思った。
目的とは、そもそも達成すべき命題のこと。戦略は目的達成のために経営資源を何に集中するか。戦術は、具体的にどのように実現させていくかである。
彼女との喧嘩の仲直りの例をあげると、目的は「彼女と仲直りすること」。戦略は「彼女の好きなもので歓心をかう」とか「彼女の信頼する人に仲介してもらう」など。戦略を「彼女の好きなもので歓心をかう」としたとき、戦術は「ケーキをかう」「コンサートにいく」など具体的なアイデアのこと。
このように、目的、戦略(必要条件)、戦術(アイデアそのもの)の順で考えると選択肢を絞れるとのこと。
単純にUSJを甦らせたエピソードが面白くさくさく読めるが、アイデアの出し方を学べる本としてもわかりやすいです。
究極の男磨き道 ナンパを読んで
コミュ障引きこもりの33歳が一念発起し、ナンパを通じて成長していく著者の体験を基にしたお話。
最初は声をかけるのにも躊躇して何もできなかったり、そんな心情が細かく書かれていて自分がナンパしているかのようにドキドキします(笑)
ナンパあるあるも書かれていて、最初の飲食店に連れていくところまではかっこよく決めれるけど、そこから普通の会話がちゃんと進めないナンパ師は結構いるというのが衝撃的でした。
番号ゲットしてお店に連れていくことに特化してトレーニングしているから普通の雑談ができないとのこと。
普通の雑談とキャッチのテクニックは違う模様。
ナンパ初級者から中級者になりかけくらいのいいところで話が終わっていて、もっと続きが読みたい!と思わせる本でした。
己を、奮い立たせる言葉。を読んで
胸に刺さる格言集。
電通史上最年少でエグゼクティブクリエーティブディレクターになった著者が、仕事をしてきたなかで書き留めてきた言葉を見開き1ページで格言的に紹介している本です。
どこからでも、気になったところだけでも読めるのでさくさく読めます。
全部で68個ありますが、心に響いた3つをご紹介。
「環境のせいにするなら、環境を変える力を磨け」
言い訳するくらいなら実行しろと。
「やる気になるんじゃなくて、やれよ」
セミナー参加してモチベーション高くなりましたというくらいならやれと。
「過去は変えられないが、その価値は変えられる」
希望の仕事や部署でなかったことがどういかされるかは自分次第で失敗で終わらせるか成功にするか変えられると。
甘えてる自分にびしばしと厳しい格言が心に刺さってきます。
News picksでも5つほど紹介されています。
https://newspicks.com/news/2591112
何かに躓いているときに読むと力が沸いて勇気をもらえる本です。
確率思考の戦略論を読んで
USJがディズニーの入場者数を超えた裏側の話。
数学が苦手な人向けに数式の話は最低限にしていて、マーケティングをどのように実施して成功へと導いたかを細かく記載している。
特に響いたのがプレファレンス(好意度)を伸ばすことが、戦略として重要であるが、垂直に伸ばすよりも水平に伸ばす方が成功する場合が多いということ。
ファンを増やす方が、既存のファンの好意度わ上げることよりもマーケットが大きい場合が多いからだそうだ。
コアなファンから多くのお金を貰うより、たくさんのファンから少しずつ貰った方が多くなるということは多くの分野で当てはまりそうなので納得。
また、この本の著者のかたが本を出版することすらマーケティングとして計算して、いつまでに書かなければならないと考えていたのがすごい。
マーケティングのプロとはそこまで逆算してあるのかと驚かさせられた。
マーケティングでいかに成果を上げれるかのエッセンスが詰まっており、実際にマーケティングをする際の教材として役に立つと思う。
革命のファンファーレを読んで
スマホ時代の新しいお金の考え方。
何かと話題になっている西野さんのお金に関する考え方が書かれている。
西野さんがこの本で終始言っていて実施していることは、常識やルールを疑うということだ。
インターネットができて、スマホが普及した今、常識やルールが劇的に変化している。
特に、お金に関して劇的に変化してきている。
昔は仕事=ストレスだったが、今は仕事=好きなことにシフトしつつある。ユーチューバといった働き方が出てきたし、逆に本屋や出版は減ってきており、仕事が古くなり、新しい仕事になっていくことが早くなってきている。
そんな時代において、重要なのはお金を稼ぐことでなく、信用を稼ぐことだと述べている。信用を集めればお金が集まる時代になってきているのだ。
クラウドファンディングは最たる例で、信用をお金化するための装置であると述べている。
西野さんはクラウドファンディングで成功している人なので説得力がある。
クラウドファンディングで成功させるためにどれだけ緻密に、そして用意周到に準備するか、どこに時間を使ってどこに時間を使わないのか。
時間の使い方、力のつかいどころが秀逸だと思った。
これからの新しい時代に、信用で稼げるように好きなことにとりくもう。