東大から刑務所へを読んで
東大出身で刑務所に入ったことのある2人が刑務所生活について対談形式で述べられている。
たいていの人は入ったことのない刑務所での生活をざっくばらんに語っています。
苦しい生活であったにもかかわらず、高校時代の思い出を振り返るかのような感じで語られています。
こっちの刑務所のメシはまずくてこっちの刑務所はまあまあうまかったといった話や、刑務所ではエロ本の差し入れOKといったことまで刑務所あるあるを語っています。
特に印象に残ったのは差し入れの大切さ。
世間から隔離されているので、他愛のない話を手紙で送ってくれるとうれしいといったことや、拘置所は床が硬くてケツが痛くなるから分厚い座布団があると助かる、殺風景な部屋なので生花があると気分が晴れるといったことが書かれています。
なかなか刑務所に入ったことのある人はいないと思うので、どういう差し入れがあると嬉しいのかというのが書かれているのは実体験に基づいているので納得感があります。
自分や友人が刑務所に入ることになってしまったのであれば、読んでおいて損はないと思います。